転職先の行政システムの環境について

4月に転職し、システム運用の仕事に携わるようになりました。AWSクラウドラクティショナーは入門レベルのため、運用の実務をこなしつつ上位資格を目指すのがベストだと判断したのですが、悪くない選択だったと思います。

そこの行政システムについてうろ覚えの資料をまじえて特定されないようにぼかしながら話していきたいと思います。

大まかなシステム概要

特定されないように書きますと、私が携わっているシステムは国民や企業が申請をして省庁が審査を行い最終的に口座にお金を振り込まれるようなシステムです。おそらく他の行政システムも似たような流れだと思いますが、ざっくりいうと

  1. 国民や企業
  2. 市区町村の拠点
  3. 都道府県の拠点
  4. 各省庁
  5. 財務省
  6. 日銀
  7. 各金融機関 

の順にデータが流れていき国民の口座に振り込まれていきます。これが最後まで終わるのには早くても1~2ヶ月かかるそうです。そんなに待てないという人の為に建て替えを行ってくれる機関もあったりします。

今思うと、定額給付金の振り込みは1〜2ヶ月もかからないうちに自分が住んでいる区から振り込まれてましたので、その時も上記の流れでいう市区町村の拠点の時点で建て替えてもらえたのでしょう。

おそらく区長や市議会議員がそういう取り決めを行いますので地方自治の重要性が分かりましたね。ある程度資金に余裕がある自治体ではこういった建て替えが出来るのでしょうが余裕のない自治体だと1〜2ヶ月待つことになったと思います。

システム環境について

話が少し政治の話にそれましたが、私が担当しているシステムは全国各地にサーバーを設置してネットワークを構築しています。オンプレミス環境ですね。AWSクラウド環境ではないのですが、オンプレで使う機器を仮想化したのがクラウドなので知識は流用出来ると思います。サーバーが複数台あってそれをロードバランサーかましていたりしてますし。

というよりサーバーが数百台使われていますね。このブログなんて1つのサーバーをみんなでシェアするようなレンタルサーバーなので比べ物になりませんねえ。

APサーバー、DBサーバー、WEBサーバーあたりは分かりやすいのですが、財務省のシステムと連携を行うサーバーや全国各地のシンクライアントサーバーがあります。

1番数が多いのはシンクライアントサーバーですね。全国各地の市区町村拠点に配置されているので当然といえば当然です。定期的にバックアップと再起動をおこなっています。まあほぼ自動ですが。

APサーバーなども複数台確保されていますので単一障害点にならないようになってますね。

サーバーに使われているOSはソラリスというUNIX系のOSです。よくサーバーのOSはWindows系かLinux系かという分類がありますが、どちらでもありませんでしたね。めんどくさいんで紹介するときはLinux系ということにします。

ミドルウェアはJP1ですかね?ミドルウェアという分類でいいのかもよく分かりませんが、実務でよく触ります。

日立が開発したもので他にはIBMのZ/OSとかもあったりしますが、よく分かってません。

システムとは切り離されたところで事務作業なんかもやってます。ひとりひとりにPCが渡されているのではなく、シンクライアント環境でサーバー上で仮想デスクトップとの通信ぐらいしか出来ない端末を使っています。かなり小さい端末ですね。

PCのプロパティで性能を確認しましたが、メモリは4GBでした。控え目なスペックですがオフィスを動かすのにはそこまで不自由しません。

テレワーク用に持ち帰ったりしても通信専用のため中にデータが入っておらず情報漏洩のリスクが低いそうです。

ただインターネットエクスプローラーを使っているせいでネットを見るだけでもかなり重いのは難点ですね。うんこです。サポートも切れるので早くエッジなりクロームなり使わせてほしいところ

実際にどんな事をやっとるんや?

いろいろやってますが、まずはメッセージ監視ですね。トラブルが発生するとエラーメッセージなどが出てくるので対応します。もっとも全国各地にサーバーがあるのでそこのサーバーが地震で落ちたとなってもこちらではどうしようもないですよね。その場合は状況確認するだけだったりします。

というよりトラブルも自分たちで解決出来ない事の方が多いのでまずは一報するという感じですかね

他にはデータ取得もあります。システムログなどの必要データをツールを使って取得し、CDに書き込み他チームに渡したりしています。授受票を書いてサインをもらうなどわりかしアナログな作業ですが、物理的な受け渡しがある以上やむを得ません。逆にデータをサーバーに格納したりもします。

他にもデータの締め切り日や財務省にへのデータ提出のスケジュールが正しいかやオンライン受付時刻終了後にメンテナンスメッセージがWEBサイト上に正しく表示されているかの確認、LTOテープの交換などもあります。

まだ経験してない仕事もあるのでしょうけどだいたいそんな感じですかね。トラブルが発生しなければひm・・・比較的時間に余裕のある仕事なので、今のうちにAWSソリューションアーキテクトアソシエイトの勉強をしておいたほうが良さそうですね。

はい終わりでーす。