金融リテラシーやマネーリテラシーの使い方がなんか違う気がする

最近Twitterをやっていて金融リテラシーやマネーリテラシーという言葉をよく目にするのですが、その内容は何か違うように感じます。

とにかく節約をして貯金をせずS&P500に投資をすることが金融リテラシーのある行動だとし、なかには銀行員の勧める投資信託は詐欺だという過激派までいます。

個人的には聞きかじった程度の知識で自分はちゃんと勉強していると思い込むのは危険かなぁって考えています。

そもそもリテラシーってどういう意味なのか

金融リテラシーにもマネーリテラシーにもリテラシーという言葉がついていますのでリテラシーとはどういう意味なのか確認しましょう。

リテラシー[literacy]

 〘名〙 

❶ 読み書きの能力。識字能力。

❷ 特定分野の知識や、それを活用する能力。

「コンピューター━」 「メディア━」

明鏡国語辞典より引用

ということです。Twitterなどではおそらく②の意味で使っているのですが、①の意味も個人的には見過ごせません。

日本語の読み書きが出来れば問題ないのではないのか、という人もいるとは思いますがそんなことはなかったです。

IR情報って読むのが難しい

私は以前にベネワンの事を紹介しましたが、その際IR情報を参照しました。

でもそこに書かれている情報っていうのは普段使っている日本語とは違い専門用語が並んでいます。

営業利益、経常利益、純利益、貸借対照表これらの単語が出てきますがこれらの単語の意味を読み取れる人ってさほど多くないと思います。

それぞれの単語を一般的なサラリーマンで例えると、

  • 営業利益は給料の収入
  • 経常利益は所有する不動産の家賃収入などを加えたもの
  • 純利益はメルカリで所有物を売った利益を加えたもの(転売ヤーは無視する)
  • 貸借対照表は貯金や不動産、ローンなどの一覧表

簿記をもっている人からすれば「そんなの知ってて当たり前やろがい」ってなりますが、私はよくわかってなかったです。

さらに私は会計と経理の違いもまだよく分かってませんし、財務についての知識も全然ないです。

そのため私は金融リテラシーなんて持ってないと思います。

インデックス投資ならそんなこと気にする必要はない

決算などのIR情報を読むのが簿記などの知識を持っていなければかなり難しいということが分かったと思います。

ただし、気になる会社の決算や財務などの情報を詳しく調べる必要があるのは個別株を購入する場合でありインデックス投資であればそんなことは不要です。

冒頭にて 節約をして貯金をせずS&P500に投資をすることが金融リテラシーのある行動だと思っていると書きましたが、むしろS&P500に投資するのは金融リテラシーのない人でも出来る投資手法ですし、私はそれがインデックス投資の大きなメリットだと考えています。

さらに言えば貯金という安全資産と株などのリスク資産をバランスよく保有するのがリスク管理であり、とにかくリスク資産であるS&P500に投資しろというのはうーん、と疑問視してしまいます。

私は投資=ギャンブルだと思っていますが、それを否定したいのならそういったリスク管理をしっかりするのが大前提でありそれを無視するのはギャンブル依存症というか、投資依存症のようなものを感じます。

節約の知識って金融リテラシーっていう?

Twitterで金融リテラシーのあるとされる行動のなかに節約があります。スマホ格安SIM、家賃の高い東京を離れて郊外へ、ふるさと納税をつかって食材ゲット、クレジットカードのポイント活用、結婚式はしない、保険の解約などなどですね

私も格安SIMをつかっていて通信費が安くなったので割といいと思う面はありますが、それを金融リテラシーっていうのかと聞かれると疑問です。

格安SIMはインターネット受付のところが多く自分でSIMカードの切り替えや機種の確認が必要です。これって金融リテラシーなのか?と思います。

ふるさと納税に関しては金融リテラシーと言ってもいいと思いますが、他のものは個人の考え方や生活様式であり経理や会計の知識ではないです。

それなのに「自分には知識がある、あなたの生き方は間違っている」なんて主張をするのは反感を買って当然です。